- 「結局何を言いたいプレゼンなの?」
- 「誰にメリットがあるの?」
- 「根拠は?」
- 「話が飛び飛びで理解できない」
- 「さっきの話と矛盾してない?」
ビジネスでよくあるシーンですね。
本人は一生懸命わかりやすく話してるつもりが、相手からの冷たい一言に落ち込むことはよくあることです。
では、どのようにすれば相手に思いが伝わりやすくなるのでしょうか。
今回は論理的思考法について考えていきたいと思います。
論理的思考法とは
論理的思考法とは「ロジカルシンキング」ともいい、物事を結論と根拠に分け、その論理的なつながりを抑えながら理解する思考法です。
論理的に話すことにより、相手に伝わりやすい特徴があります。
また、トラブルなどが発生した場合の原因特定や解決策の立案に効果的な思考プロセスです。
論理的思考法を身につけることのメリット
自分の考えが、相手に伝わりやすい
論理的に話すということは、結論に対して根拠立てた説明ができるということです。
某論破王さんも、「根拠はなんですか?」や「データはありますか?」などと言ってる通り、相手を納得させる資料がないまま話をするとそれが正しい内容か判断が出来ません。
特にビジネスシーンでは、判断が重要になるため、相手に対しては何を根拠に今回の提案をしてるかを明確に説明することが大切です。
問題解決の能力が上がる
ロジカルシンキングでは、常に原因と結果、つまり因果関係を理解しながら思考します。この考え方を身につけると、何か問題が起こった時に原因を特定したり、解決策を見つけたり出来ます。
プロジェクトの進行で、スケジュールが遅れた際に、原因特定と問題解決が出来ないと会社に大きな損害が出る可能性があるため、管理職の方は身につけたいスキルです。
主な手法3選
それでは論理的思考法の重要性を理解した上で、主な手法をご紹介します。
ここではピラミッド構造、フレームワーク思考、ゼロベース思考の3つを取り上げます。
ピラミッド構造(トップダウンアプローチ、ボトムアップアプローチ)
ピラミッド構造とは、結論(仮説)を置き、その下の階層でその根拠を並べ、さらにその下の階層で結論の根拠に対する根拠を並べる、ということを繰り返してできる、結論を頂点とするピラミッドのことです。
ロジックを組み立てるアプローチには、ピラミッドを頂点から下に降りながら考える「トップダウンアプローチ」と、下から頂点に上る「ボトムアップアプローチ」の2つがあります。
トップダウンアプローチは、「仮説→根拠→事実」と仮説を出発点として論理展開を行う方法、ボトムアップアプローチは「事実→根拠→仮説」と積み上げで仮説を構築する方法です。
フレームワーク思考(MECE、ロジックツリー)
MECE(Mutually Exclusive and Collectively Exhaustive)とは、「漏れなくダブりのない状態」を指し、「ミーシー」と呼ばれます。
例えば新商品を企画する際は、ターゲット設定から始める必要があります。ここで適切にターゲット設定をするためには、MECEを意識することが大切です。この場合、年齢、個人/法人、地域などの切り口で分類することが考えられます。
ロジカルに考える際には、ロジックツリーの活用が効果的です。
基本となるロジックツリーには、問題点の原因を掘り下げて考えることで根本的な原因を見つける「WHYツリー」、課題解決の方法を整理して優先順位をつける「HOWツリー」、大きな要素を小さな要素に分解する「WHATツリー」の3つがあります。
ゼロベース思考
ゼロベース思考とは、先入観にとらわれることなく、白紙の状態から考える姿勢のことです。思い込みにとらわれてしまうと、新しい発想を生み出すことができなくなったり、自分で限界をつくってしまったりします。
自分の中の無意識な思い込みや前提条件をなくして、どうすればできるのかをゼロベースで考えることが大切です。
まとめ
論理的思考法は日常で意識することで学ぶことが出来ます。
今まで何気なく出席してた会議でも自分なりの論理を頭で考えておくことで日々トレーニングできます。
プレゼンは自分の発表の場ではなく、相手を納得させて行動させるのが目的になるのでそれができるよう日々のトレーニングをおすすめします。
筆者の一言
私のオススメのトレーニング方法は、仮設とゼロベース思考で朝のニュースを見ることです。
例えば、コロナ禍に伴ったワクチン接種のニュースを見た時、ワクチンは無料で摂取できるけど、そもそもワクチン代、輸送費等、無料で提供するのにどのくらいのお金がかかってるのか?また、そのお金はどこからでてるのか?なぜ、有料にしないのか?など、あらゆる仮設をゼロベースで考えて自分なりの結論を出してます。
情報社会では目の前にある情報が正しいとは限らないため、是非みなさんも一旦疑う思考をも身につけましょう。