哲学的思考力

【不安感がある】緊張しやすい人への考え方

3日後にせまった大きなプレゼン。明日の取引先との会食。朝礼の司会。

人前に出て話したり、パフォーマンスをしたりするような、自分の自身が試される場面を想像して、失敗したらどうしようと緊張で固くなってしまうことがありますよね。

  • 「上手くやらないといけない、、、」
  • 「失敗したら上司から怒られるかも、、、」
  • 「頭が真っ白になって進行がうまくいくだろうか、、、」
  • 「社長もくるから失敗は許されない、、、」
  • 「朝寝坊したらどうしよう、、、」

本番に近づくほど、ネガティブな思考がよぎります。
考えすぎて前夜に寝付けないこともあるでしょう。

また、コロナ禍によるテレワークで、家でもパソコンやスマホで仕事があり、24時間仕事に拘束されてずっと緊張感が取れない人もいるでしょう。

今回は仏教の考え方で緊張と上手く付き合っていく方法を記載します。

どうして緊張するの?

あなたはプレゼンや人前で話すことを想像した際に、「上手く話していいところを見てほしい」とか「失敗して恥をかきたくない」と考えるうちに、それが実態をともなったことであるかのように感じているのです。
そしてその思いが強い不安や緊張感となって、「なんとしてでも失敗は避けたい」と「執着」が強まり、未来の本番への緊張が日増しに高まってしまうのです。

つまり現段階で、「未来を想像した自分自身」になれるか不安で緊張してしまっているのです。

緊張しやすい人の特徴

  1. 自意識過剰
  2. 理想が高い
  3. 自分に自信がない

自意識過剰

まず、挙げられるのがこれです。
周りからどう思われるのだろうと考えてしまい、より理想の自分を想像してしまい不安を高めてしまいます。
周りがどう思おうと、自分にプラスになることはありません。
自分が出来る範囲で準備しましょう。

理想が高い

そもそも自分自身の能力を理解せず、SNSやYoutubeに感化され力量以上のことで想像してしまい、自分にできるかどうかで不安を高めてしまいます。
特別なことはせず、普段どおりのパフォーマンスで十分です。
大事なことは相手に思いが伝わるかかどうかです。

自分に自信がない

過去に失敗したり、初めてのことは誰しも不安で自信がないものです。
過去を引きずっているなら「今度は大丈夫!」と思い、初めてのことは「チャンス!」と思い実践してみましょう。

克服できるの?

そういうとき、仏教の教えはつねに明快です。

「およそ集起する性質のものは、すべて滅尽する性質のものである」。

パーリ仏典「大品」

原因によって生じたものごとは、すべていつか消えてなくなる」ということです。

私達が経験するすべての現象は、原因が寄り集まって起こるものであり、その原因がなくなれば、すっかり消滅してしまうものです。

今とらわれている緊張や不安は、先にも述べた「よくみせたい」、「自信がない」など感情的な原因から生じたことであり、その本番が終わってしまえば何事もなかったように消滅するということです。

大事なプレゼンも会食も、「上手くいっても、上手くいかなくても、とにかくすべてのものごとは過ぎ去っていく(無常)」と思えば、もっとラクになるはずです。

世界が「無常」と分かっているなら、この世の中で実体視出来るものはひとつとなく、あらゆることが寄り集まっては流れさる現象であると気づくと思います。
であるならば、過去の記憶にも未来への不安にもこだわりをもたず、「今ここ」に集中することで、不安の膨張を止めることが出来るのです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
人は身心一如であることが大事です。
体は現世にあるけど、心が過去や未来に飛んでしまうと心に不安を抱えてしまいます。
心配なら「今どうすればいいのか」、「今練習すれば本番うまくいく」など「今ここ」に取り組むことで創造を超える未来になるかもしれません。

筆者の一言

私自身人前でプレゼンをすることは多いほうですが、慣れることで緊張感は昔ほどなくなりましたが、本質はそこではなく、「いかに資料の内容を相手にインプットして実行してもらうか」とか、「誰にでも分かるような表現方法や説明の仕方」にこだわっています。
私が緊張しようが失敗しようが周りには関係ないですからね。
自分自身を俯瞰して見ることでまた一歩進むことが出来る一方新たな課題も増えてきます。
そこも楽しんでいけるような精神を持ちたいと考えてます。

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